マージンが乗せられる任意保険は保険料が高い

軽自動車の任意保険

歯科医院勤務から独立して歯科技工の工房を開いた友人Aのお話です。

独立を機に維持費のことも考え今の車のスイフトを新車のN-BOXに乗り換え、製品納入とプライベートに使うそうです。

そのN-BOXのことで私のところへ電話がありました。

簡単に言うと、ディーラー見積りでN-BOXの任意保険が6万円近い保険料になり、スイフト(普通車)の今の任意保険料(約3万円)より2倍にもなってしまうというのです。

Aは私が保険関係のサイトを運営していることを知っていて、「軽自動車だから保険料はスイフトより安くなると思ったのに、逆に3万円も高くなるのはどういうことか」と、気安く聞ける私に聞いてきたというわけです。

詳しく聞いてみると、今のスイフトの任意保険の満期がN-BOX納車の半月ほど後に来るため、ディーラーでは一時的に車輌入れ替えの手続きを行って満期後には59,800円の新しい任意保険に切り替えるよう勧めているとのことです。

「新車になり車輌保険の金額が75万円から125万円になるから多少の保険料アップは覚悟していたが、たったそれだけで倍額になるのはおかしい。しかも普通車から軽自動車に乗り換えるのに・・・」とAは言います。

ちなみに今のスイフトの任意保険は私が「安いよ」ということで教えてあげたSBI損保の保険です。

Aには次の3点を伝えました。

①任意保険の契約車輌の変更は保険会社のサポートデスクに電話すれば良いだけで、ディーラーにやってもらって恩を着せられる必要は無い。

③ディーラーが任意保険を勧めるのは任意保険の代理店になっているからで、勧める任意保険はディーラーの代理店マージン(15~20%)を含んだ割高な保険であり、そのマージンだけで代理店無しの任意保険より何万円も高くなることもある。

・マージンは保険料の金額によって決まるのでディーラーは保険料の高い任意保険を勧めがち。
 例えば車輌保険をフルカバータイプの「一般タイプ」で見積もっていないかを確認した方がよい。

電話の後、ネットの一括見積りサイトでN-BOXの任意保険保険料を一括見積りしてみたところ、一番保険料が安くなるところは125万円の車両保険(エコノミータイプ、免責5万円)付で26,410円、次に安いところは28,050円になることが分かったので、それもすぐに電話で教えてあげました。
(Aは13等級、運転者:本人限定、35歳以上補償、対人・対物:無制限、人身障害:3千万円、車輌保険:エコノミーで125万円)


後日、お礼を兼ねてその後の経過報告の電話がAからありました。

結論から言えば、ディーラー担当者の勧める任意保険を断り今の保険を更新することにしたそうです。

値引きを店長まで上げてくれた担当者にちょっと「悪いな」という気持ちになったそうですが、それも勧誘のテクニックかもしれないと言っていました。

車輌の入れ替えは電話で聞いたところWEBサイトから手続きできるようで、N-BOXの納車前に自分でやるとのことです。

自分でも改めて新車での一括見積りをしてみたそうですが、車輌保険をエコノミータイプの免責5万円で見積もったらSBI損保が28,050円となり、スイフトの保険料より安くなって納得だそうです。

ディーラー見積りの車輌保険はやはり割高な一般タイプで免責無しだったようです。

「数年前から事故有等級のペナルティーが厳しくなっていて、ちょっとした修理でも保険を使えば等級が3等級ダウンし、翌年度以降保険料がトータルで10万円以上上がるかもしれないから、免責は10万円でも良いくらい。」ということを伝えましたが、そこまではいいとのことでした。

また、一括見積りでは三井ダイレクト、アクサダイレクトが2万6千円台になってSBI損保よりも安かったそうですが、これまでの経緯も有り乗り換えはしないとのことです。

まずは納得できたようで、一安心です。

それにしても、この保険料の違いには改めてため息が出てしまう思いです。

■ディーラー勤務経験者は通販型にしか加入しない

ネットで新車ディーラー勤務経験者の話を見かけたことがあります。

その方は任意保険の成約1件につき1万円のマージンをもらっていたそうです。

当然会社の取り分もあるのですから、そのディーラーが取り次ぐ任意保険には少なくとも2万円以上のマージンが乗せられていたのではないかということでした。

契約後にやることといえば事務の方で行う年一回の更新の通知くらいで、その方は経験が無いそうですが契約者から事故の連絡が入っても保険会社の事故処理部門に取り次ぐだけだということです。

その後ディーラーを退社したその方、自分の車の任意保険は通販型しか選ばないそうです。

ただ取り次ぐだけで2万円も3万円もマージンが上乗せされる任意保険など、実態を知っているだけにとても加入する気にならないということだそうです。

このように実情を知る人なら絶対に加入しない高い任意保険を、私たち素人は新車購入のドサクサの中でそうとも知らずに勧誘され、多くの人が高いなと思いながらも更新しているというわけです。

「任意保険というのは怖い世界だな」とマジで思わされてしまう話ですね。

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